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執筆者の写真NamiBellyDanceStudio

旋律_Melody

楽器の”バンドネオン”を知る機会があった。


アコーディオンに似ている蛇腹を持った楽器で、アルゼンチンタンゴによく使われる楽器だ。


私は、音色を耳にしたことがある程度で、その構造等は知らなかったのだが、楽器(の弾き方)が複雑で、もはや弾き手が少なすぎて絶滅の危機らしい。


音色を決めるボタン(アコーディオンやピアノ等で言うところの鍵盤)は、なんの法則性もなく、配列されている。


つまり、「ド」の次が「レ」ではなく、「レ」の次が「ミ」でもない。


更に蛇腹を引いたときと、押したときの音色が違う。


そういう複雑性から、なかなか簡単に弾ける楽器ではないようで、今や弾き手がいないという話を奏者がされていた。


まぁ世の中にはテルミンやハングドラムなどの世にも不思議な楽器もあり、多種多様だなぁ。


私はアルゼンチンタンゴは全くわからないが、そのバンドネオンが奏でるタンゴの旋律を聴くと、やはりそのダンスダンスの色々な違いを感じる。


ベリーダンスでは、というよりアラブ音楽で旋律を奏でるものといえば、カーヌーンやウード、バイオリン等をイメージするだろう。


その旋律はア、ラブ音楽理論に則り、ある一定のパターンがある。


いわゆるマカームの法則に則ってるわけだけど、私はこの分野に関して勉強不足なので、一部を、しかも感覚でしか分からない。


でも、感覚としては、本当にメロディアスであるが、階段的なものも多く、その分、湧き上がる感情というか、抑揚をよく表現できるような気がする。


これを、ダンスという視点で見れば、ベリーダンスらしい”うねり”や”震え”や”しなやかさ”が、やっぱりしっくりくる。


そして、バンドネオンは、その旋律はもちろんメロディアスではあるのだけど、アラブ音楽の旋律と比べると、よりスタッカート的というか、より足元的というか、やはりステップ的なのだ。


ダンスのそれぞれの特徴は、そこに根付く楽器にも深く関わっているのだと改めて感じる。


私は、音楽的ルーツや、歴史等の知識がなければ踊れないと考える方ではなく(TPOや絶対NGなルールというものは守るべきだとは思うが)、あくまで身体を音楽に合わせて動かして「楽しい」の延長線上に知的好奇心があって、それをどう広げるかは自由だと思っている。


色んなダンスに使われる音楽等を、聴き比べて研究してみるのも面白いかもしれない。と思わせてくれた ”バンドネオン”だった。


バンドネオン
バンドネオン


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